ログハウス土台の修理@山梨県白州 | 株式会社Reborn(リボーン)

ログハウス土台の修理@山梨県白州

山梨県は白州へ~18年前の長野ログハウス建築設計施工のOB宅

白州といえばサントリーのウイスキー「白州」ですね^^

DSCF6612西に甲斐駒ケ岳、北に八ヶ岳。

6/18ついに屋根の上からパチリです☆

あら?

もうわかっちゃいました?

なぜここからのショットなのかって?

今回は煙突掃除ではありません。

煙突そのものの修理です。

 

DSCF6573過日のブログでも紹介しました。

「ポスト&ビームの弱点」

角煙突の外壁=窯業系サイディング=が一部剥離・落下。

風雨にさらされる環境下にあって、窯業系はやはり長持ちしませんね。

今回土台の修繕に先行して足場を組みました。

 

DSCF6585DSCF6583DSCF6616ルーフィングに直貼りだったレンガ調のサイディング。

バールでこじると簡単にはがすことができました。

基材も劣化、止めつけている釘も錆びています。

修繕後はカラーステンレス板金横葺き、に生れ変ります。

色はブラック。

黒が一番劣化しません。

 

 

DSCF6581煙突トップから。

すすがけっこう溜まってますよ~KITさん(‘ω’)ノ

フルメンテナンスをおすすしますよ~y

屋根勾配は8寸ですからけっこう厳しいっす!

 

DSCF6620よく建て方の時に思うのですが、

地上から屋根に乗って作業をしている大工さんの風景と、実際に屋根の上にのったときのギャップはものすごいあります。

地上からでは「なんとなく自分でものぼれそう・足場がなくても登れるのではないか」

そう思っても絶対に「あら?これ無理」となります。

8寸勾配は絶壁でっせ、おとっつぁん!

 

 

 

 

 

DSCF6577さて、本題の土台の修理。

通し柱の直下です。

ぱっと見は「別に・・・この程度なら何てことないのでは」って感じですが、確実に腐っているんです。

 

 

DSCF6578別アングルから。

「むむむ」とならねば建築実務者失格です。

さらに黒い蟻が周辺を忙しく動き回っています。

「あるぞ」

そう確信しました。

 

DSCF6574早速メスを入れ始めます。

土台に振動が伝わった瞬間、たくさんの黒ありが飛び出してきました。

「じっ!地震だっ!!」

人間でいうところのそういう感覚だったのでしょうか。

新婚大工の小山君は大の虫嫌いなんだとか(笑)

DSCF6586メスで切り込みを入れて、バールやノミで斫(はつ)ってゆきます。

木が腐っているところはみるみるうちに削除されました。

ちなみにこの通し柱がなぜ落ちてこないのか?

不思議に思った方は「するどいで賞」を差し上げます。つっかえ棒もジャッキアップもしておりません。

通し柱は1階2階にまたがった長い柱ですが、その中間点で梁が2方向から突き刺さっており、ぶら下がっていられるんですね。

 

Example2ofironcrossイメージは吊り輪のようなかんじです(笑)

あくまで「イメージ」ですからね^^

ちなみに私はこんなかっこできません。

写真左下隅の人ならできます(笑)

 

DSCF6588予感通りありました。

アリの巣(塚)。

土台にはほぞ穴があり、その穴通し柱のオスホゾは刺さっているんですね。

そしてそのホゾ穴の最深部に彼らのマイホームが。

しろありほどではありませんが、黒い蟻も木材を食べます。栄養にするわけではないようですが、巣作りに使うようです。

 

DSCF6587拡大。

写真をクリックすると拡大しますが、閲覧注意です。

卵やさなぎを必死に別カ所に移動させようとする働きアリたち。

勇気ある行動に、新婚大工小山君は何を思ったか?

蟻社会も完全なピラミッド構造で上下関係が厳しいらしい。

そんなに重たいの一人で運べんのか、状態です。

 

 

DSCF6590逃げてもらう時間を作るために、次に壁をはぎます。

外壁の次はご存知タイベックシート。

防水の最終ラインです。

このシートを切るときは慎重に。気密テープで復旧がしやすいようにね。

 

 

 

 

DSCF6591筋交いの端部があらわれました。

土台の腐れが進行すると、この筋交いの端部も腐り、地震の際に踏ん張れず役に立ちません。

必ずここは確認・腐朽有無のチェックをしておきたい部位です。

太いパイプのようなものは、電気の幹線です。

 

 

 

DSCF6595患部を成形してゆきます。

筋交いの金物もいったん取り外しました。

蟻たちも避難を終えたようです。

ここから復旧です。

まずは柱の引き抜き止めであるホールダウン金物を取り付けましょう。

 

 

DSCF6596基礎の天端にコンクリートドリルで穴をあけ、速硬化性の薬液を注入します。

俗にいうケミカルアンカーです。

 

 

 

DSCF6598M16の全ねじを刺したところ。

今日は気温が高いので、硬化まで30分かかりません。

素早く作業を進めます。

 

 

 

 

DSCF6602筋交い金物復旧、そしてホールダウン金物の設置。

この間約5分。硬化するまで振動は与えないでください。

 

 

 

 

 

 

DSCF6600患部にはまだ腐朽菌がいるかもしれませんので、ホウ酸消毒液(もとは粉末)を患部に塗布します。

ホウ酸はあまり生活になじみがありませんが、ウィキでは下記の如く。

毒性[編集]

人間にとっては食塩と同程度の急性毒性である。(半数致死量 (LD50) は5 g/kg 程度であり、体重60kgでは約300gで半数致死量となる。[8]。)継続してホウ酸を摂取すると下痢など消化器系の不良が生じる可能性がある[9]。 腎臓機能で排泄できない昆虫には毒性が強く現れ、通常殺虫剤として利用される[10]

濃度にもよるが植物では1年草全般で有害であり、樹木によってはギンモクセイゴールドクレストなどはホウ酸に弱い。逆に少量では必須栄養素となり肥料として市販もある。土壌から抜けにくいため施肥濃度には注意を要する(食塩と似ている)。作物から人体への影響はほとんどない。

その濃度毒性を利用し、欧米では建築用木材で、シロアリや菌類への防虫防腐剤として塗布されている事が多い。近年では日本でも毒性の低さと長期有効性から優良住宅認可/認定され始め注目を集めている。

 

 

DSCF6604でもこのお薬、びっくりするくらい高価です。

保険きかないから(笑)

丁寧かつこぼさないように慎重に患部に刷り込みます。

1しずく=10円?

 

 

DSCF6611柱の下には柱をつぎ足し、無事手術終了です。

復旧は最終的に幹部を囲うように水切り板金にて覆います。

取り外し可能にしておき、数年毎に点検すべしです。

震度5クラス以上の地震があった後も点検すべしです。

 

 

 

DSCF6634

同様の患部がもう1か所あります。

そちらも蟻塚になっていて、新婚大工とオーナーのKITさんを怖がらせました( ;∀;)

土台修理はまだ続きがあります。

その様子はいずれ近いうちにアップします。

 

2016.6.18

作業者:塩原・久保田・小山建築・山本板金

 


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