ドイツ訪問記② | 株式会社Reborn(リボーン)

ドイツ訪問記②

南へ行くほどに寒い

 

日本とは反対の性質を持つ気候はなぜなのか?

ここミュンヘンは、ほぼ札幌と同じ緯度。気候はかなり似ていて姉妹都市なんだそうです。

しかし首都ベルリンは遥か北に位置しており更に寒いのかと思いきや、

ドイツは北に行けば行くほど暖かいのだとか。

地形的に北に海があるので、北上すればすればするほど標高が下がり、また海流の流れもあってのことだとか。

ついてくれた日本人ガイドさんはすごい知識でうならされます。

こういうところにもいらっしゃいます、プロフェッショナルが。

 

DSCF1230バウメッセ2017@みゅんへん

ごった返しております!

日本人はほとんどいません。

BGM流れていません。

キャンギャル、皆無です。

大手メーカーはその存在力、財力を示すように巨大ブース。

一方、零細企業も独自で開発した技術や工法を発表する場ともなっており、それ目当てで来る来場者も多いのだとか。

 

DSCF1233 DSCF1232

 

 

 

 

 

 

 

ロックウールの防火性能はかなりのものです。

120mm厚でしたが、じんわり暖かい程度。

こういう見せ方も各社非常に工夫されています。

それにしても小さい塩原のてのひら笑

ドイツでもやはり発泡系・石油由来の断熱材の着火性につては様々な議論が重ねられ、火事のとき、延焼を防ぐよう、窓の上には必ず不燃材料を用いなければならないそうです。

DSCF1250白いところはポリスチレンボード。

窓上のみロックウール。

取付に長いビスを用いるのですが、その頭が熱橋になるとのことで工夫されています。

わかりますか?

あらかじめ、なのかはわかりませんが、ワッシャー付きの長いビスは凹んだ丸い穴で止めつけ、パズルのようにその穴にはまた断熱材をはめるのです。

 

 

 

DSCF1266中空レンガの空洞部に、ビーズ状の断熱材が入った「断熱レンガ」

伝統的なレンガ造りの建物の修復や改修に役立ててゆくそうです。

突然ですが、ここドイツはまったく地震がありません。

これは羨ましい限りです。

今後日本は、当然エコハウスには向かってゆきますが、まずは耐震、になってゆくのではないかと思います。命に勝るものなしですが、耐震も、断熱もということになるとコストアップは避けられません。

この両立を図るには、収入または借入れを大きくして建築コストそのものを必要経費としてちゃんと確保したうえで生活をする、

 

DSCF1269どちらかに絞る=耐震等級3を確保した上で、予算の許す限り高断熱化を図る、

耐震化、高断熱化された集合住宅に移り住む、などが考えられます。

どちらも中途半端がいちばんイケナイと思います。

ドイツでは1973年のオイルショックで、大きく舵取りが切られたそうです。

それまでは、1棟で灯油4000リットル/年も珍しくない暖房エネルギー消費量だったそうですが、国の補助金や市民のなんとかしなきゃやばいぞ魂に火が付いたといえそうです。

1950年代からすでに高断熱化への関心や研究は始まっていたそうですが、物理学の延長で、それが暮らしをどう変えるのか、それが実践されたのがオイルショック以降。

 

 

DSCF13001973は私が産まれた年。

日本でもトイレットペーパーが世の中から消え、以降断熱材が住宅に急激に普及したのだとか。

そういえば、昭和40年代の木造の家はあんまり断熱材入っていないなぁ。

昭和50年代の家はだいたいが入っているなぁ。

でも工法選定の基礎になる知識がまったくなかった。暖房についてはまったく関心が及ばなかった、施工方法がよくわからなかった、等の問題により、断熱材への評価は決していいものではなかった。断熱材は入れたけれど、効果あんのか状態・・・。

 

 

DSCF1282ホテルでもメッセでも、暖房はパネルヒーターのドイツ。エアコンは住宅ではまず見かけないそうです。

2030年に原発依存度0%を目指すドイツは、徹底した断熱仕様をすでに義務化している。

太陽熱、風力、バイオマス、それらのエネルギーをできるだけ取り込み、電気の消費をできるだけ抑えようという方針。電気は当然ヒートポンプ。

街にはコンビニどころか自動販売もまったくない。

街灯は暗く、店舗は遅くても20:00にはだいたい閉店、しかも必要最小限の看板照明。

4~5階建ての集合住宅を断熱改修し、集まってくらすことにより、一人あたりの外皮面積をできるだけ抑えようと工夫している。集まって暮らすことが経済的にも社会的にもよいことだという考えが共有されている。

 

DSCF1324ひろ~いメッセ会場には、自動ドアがひとつもなかった。

開けっ放しにする人がいるとは思わないが、90度あけると普通日本だと固定されて便利だと思うわけだが、どうやら止まらない。

メインゲートは、あのなんともタイミングが難しい手動の回転ドアだった。

通路であってもトリプルガラスにパネルヒーター。

さらに日射遮蔽部材がきちんとある。ここでも十分暮らせそうだ。

 

2017.1.20 Reborn塩原 ドイツ・ミュンヘン BAU2017(毒度6)

 


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