築25年の店舗併用住宅インスペクション。
晴天に恵まれ、屋根、外壁、床下、屋根裏など家全体をくまなく状態調査ができました^^
まずは屋根上に。
瓦棒葺きと呼ばれるトタン屋根です。
10年程前に、ご自身で再塗装をされたということで、割といい状態です(‘ω’)ノ
トタン屋根は基材が錆びてはなりません。
屋根は当然ですが屋外にさらされ、日夜私たちの暮らしを守ってくれる大事な部分。
最低でも15年毎に再塗装は欠かせません。
前回塗装のあまかったところなどがやや薄くなっています。
これを放置すると基材であるトタンに錆が発生し、やがては穴が開いてゆきます。
パラペットと呼ばれるところです。
コーキングの劣化が見られます。
この下の防水がどうなっているかははっきりわかりませんが、いずれにせよコーキングを打ち直したほうがよいでしょう。
屋根裏に突入しました。
雨漏りがないか?
蜂の巣などがないか?
コウモリがいないか?
洞窟に入る探検隊のような心境です。
こんなところがあったのか!?
とついてきてくれたのはこのお宅の長男坊や。
梁の上に正座とは、さすがのバランス感覚です(笑)
さらに奥さん、
お嬢さんまで・・・( ノД`)シクシク…
嬉しいじゃありませんか・・・。
インスペクター冥利に尽きます(笑)
「へぇ~。こんなんなってたんだぁ~」
「ここでも住めそうね」
そんな会話をされていましたが、サウナのような暑さなんですよ。このままでは・・・
舞台(部隊)はその後床下へ。
う~ん、ムダンネツ・・・・泣
地面は露出、匍匐前進で腹筋がツルという事態にこの後陥ることになりました。
♪どんなときも~どんなときも~♪
ついてきてくれました^^
蜘蛛の巣がいっぱい、
地面がぼこぼこ、
暗くて狭い、
床下へようこそ。貴重な体験になったことでしょう。(かや?)
そして気流止めの重要性を説く塩原(笑)
「ここは今どこのしたでしょうか?」
「う~んとぉ~。玄関のあたりかな~?」
などとバスガイドをしつつ、
「ここからね、ここの冷たい空気が入って行ってるから寒いんだよぉ~」
などとレクチャーもしつつ、腹筋が復旧するのを待つ床下のおじさん。
基礎にもクラック発生。
2階の床で最大2cmの傾きを計測いたしました。
最大のひびは1.1mm。ちょっと大きいサイズ。
このままだと中の鉄筋錆びますから、エポキシ樹脂充填などの補修が必要です。
全体的には築年数相応の感じではありますが、耐震性の問題もあり、また間取りの大幅変更もあるリフォームへとロードが続いています。
リフォーム作業をしている様子を含め、ぜひ子供たちに見てもらい、建築士の仕事はどういうものなのか、感じてもらえると、おじさんとしてはとてもうれしいのですが。
2016.11.19Reborn塩原(ポイズン度-1)