今朝も長野市内は雪がちらほら。
そんな中、早朝より耐震補強計画の2次調査へ。
旅館のような風情が漂うおおきな家に、母親が一人暮らし。
調査を行う私の鼻孔に、もち米が炊かれるあのいい香りが。
凍てついた廊下は、真っ白な湯気に覆われている。
今日は毎年恒例の餅つきの日。
40歳をとうに超えた息子と二人、
母親はいつものやり方をひとつとして違わない。
マニュアルなんてありゃしない。
息子はだまってその指示に従い、母親の手から受け取った餅に餡を詰める。
きっと母親もそのやり方を先代から受け継いだのだろう。
最初にできた3つのお餅をお皿に盛り付け、仏壇へ供える。
建物を守るだけでなく、こうした日常も守っていきたい。