この4年間に想いを馳せ・・・ | 株式会社Reborn(リボーン)

この4年間に想いを馳せ・・・

あの日、あなたはどこで何をしていましたか?

 

あの時わたしは、ドコモショップで携帯電話の解約手続きをしていました。

 

当時勤めていた会社が2月末に倒産し、給料が3か月分もらえていなかったうえ、預貯金も数万円での無職状態。

いわゆる完全なるフリーズ状態に陥っていたのです。

 

家族4人が元のように暮らせる生活の目途は、当然ながらまったく立っておらず、無気力、人間不信、自暴自棄。

妻と子供たちは実家に帰り、わたしは自宅で一人、ひたすら恨み、悲しみ、後悔をしていました。

 

誰とも会わず、電話もせず、会話もせず。

ただ黙々と、深く、静かな海の底に沈んでゆくはずの人間だったのです。

 

 

通話料金をすでに2か月間滞納していたこともありましたが、

もう、これまでのすべてを断ち切りたい、

そんな覚悟でドコモショップを訪れていました。

 

 

入店してから数十分後、自宅から程近いその店で、長く、恐ろしい横揺れが起こりました。

店員や客の目がテレビに集中します。

「東北 宮城県沖 震度7」

それを見た瞬間、すぐに店を出て自宅に戻りました。

 

 

それから数時間、いや数日間、私はひたすらテレビの前で涙を流していました。

過去東北地方でもログハウスの住宅や別荘を建たこともあり、お客さんや知り合いの業者が多数います。

 

刻一刻とTVから映し出されるその様子。たいへんな被害状況。

津波にのまれてゆく道路、建物、町、そして人。

 

眠れずにいたその日の深夜には、長野市の自宅にも大きな地震が襲いました。

 

倒産も怖いことですが、本当に地震は恐ろしい。

一瞬にして豹変する生活、家族、暮らし。

平凡な日常生活が、なんと貴いことか。

 

自分自身のそんなみじめな状況もあり、

「もう世の中終わりだ、終わってしまえ!」

という自分と、

「あの人たちに比べれば、今の自分の方がずいぶんマシだ」

そんな二つの感情が入り混じり、

それまで深く深く沈んでいた気持ちが、徐々に水面に浮いてくるような気持になったのを憶えています。

 

不謹慎な言い方ではありますが、

あの巨大地震で、私は目を覚まし、ハっとさせられ、前向きに生きる力をもらいました。

あの出来事がなければ失っていてもおかしくない命なんだと自分自身思っています。

 

 

私を頼ってくれる一人でも多くの方々に、

そして家族に、

たった一言、

「ありがとう、助かったよ」

と言ってもらいたくて、全力でこの4年間を過ごしてきました。

 

 

昨年はRebornという会社を坂田君と共に立ち上げることができました。

多くの人たちに出会い、この4年間はそれまでの人生には無かった、

たまらない程の充実感。

 

 

Rebornの目標とする事業は、

耐震・省エネ性に優れた住宅をつくり、再生し、ひいては持続可能な社会をつくること。

そのことが直接的ではないにしろ、震災復興へと必ず繋がってゆくと信じています。

 

電気をできるだけ使わない、

自然エネルギーをこれまで以上に上手に利用した住宅を推進したいと思います。

薪ストーブをおすすめする理由はそこにあります。

 

それゆえ社名は「リ・ボーン」。

日本が、そして世界が、

目覚め、

再生復興への道を歩み続けることができるよう。

これからも迷うことなく歩み続けたい。

 

親からもらったこの命。

真に貴いものを追い続けます。

 

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2015.3.11

塩原 真貴

 

 

 

 

 


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