一戸建て専用住宅の完成見学会を坂田木材主催で行います。
8.26(土)10:00~17:00
8.27(日)10:00~17:00
断熱や耐震の
基本性能を高いレベルで実現しつつ、無垢の木をふんだんに内外装にする新築住宅を検討いただいている方に、ぜひご覧いただきたいと思います。
設計:Reborn-Studio一級建築士事務所 塩原真貴
施工:坂田木材株式会社
2017年8月26日・27日完成見学会チラシ PDF(905KB)

昨年9月に提示したファーストプランの外観イメージパースがこちら。
基本プランをその後8回練り直し、打合せは今年1月まで続きました。
建築主のSさんとはたしか、昨年のお盆休み前後で最初にお目にかかったと記憶しています。

こちらが最終的な完成予想パース。
間取りと建物の外観は当然ながら密接に関係していますが、
ご意向により計画当初は1階がとても大きく(広く)、2階が少ない間取りでした。
コスト的なハードルが立ちはだかりましたが、優先順位を明確に設定し、妥協のない平面計画になったのではないでしょうか。
Ua=0.41(QPEXによる計算)
Q値=1.3(第3種換気)
PSパネルヒーターによる温水輻射暖房
年間暖房用エネルギー消費量は781㍑と試算。
床面積1㎡あたり6.0リットル
↑この数値がとても大事!(車を買うときの燃費と同じです)

外皮(建物の外面)で最も熱損失が大きいのはやっぱり外壁(57)。
次に窓・玄関ドア(44)。天井は(12)、床は(13)、玄関と浴室の土間(8)の順となります。
窓はYKKAPの樹脂ペアガラスLOW-Eとはいえ、それなりに頑張っている仕様。(ここから先はトリプルガラスの使用も考えられますが、いかんせん高価で、種類が少ない!)
こう見るとやはり外壁からの熱がけっこう逃げているのだぁ、と感じるわけです。外壁は150㎡以上もありますから・・・。

◆設計者よりこの建物についてコメント
・1階南面に下屋を設け夏の日射遮蔽をとりつつ、南面に大きな吹き抜けを配して冬の日射取得を目論んでいる。
・吹き抜けが大きくなると(4.5畳)構造計算上とても不利になるが、水平構面(2階の床面)の強化や、一部キャットウォーク的通路を設けることにより解決している。
・2階にベランダを設けていないため、外観がシンプルになる。ただ、布団を干したいというニーズが高く、引き違い1間窓に木製手すりを外部に設けて布団が干せるよう対策している。この木製手すりは外観イメージのアクセントにもなるが、無垢ヒバ材で厚み、幅もバランスよく設定されている。
・1階洗面脱衣室に隣接して「洗濯干し場(2.5畳)」があり、冬場の室内洗濯もの専用スペースがある。しかも内壁・天井・床は全てヒノキ板張り。これは他の人からするとウラヤマしい限りなはず。
・計算機を何度も叩いて確認したが、これで延床面積36坪なのだからお買い得である(笑)
2017.8.22 Reborn塩原(当日、見学会会場には居ません)