リッチなロフト空間のある、2世帯3世代住宅の完成を迎えました。
ご協力いただきました職人さん、業者さん、そしてK様ご家族の皆さん、誠にありがとうございました<(_ _)>
Kさんは半年以上にわたる仮住まい生活を終え、月末にお引越しだとか。
新年をあらたな新居で迎えることができそうで何よりです。
総二階、延べ床面積175.55㎡(53.2坪)は圧巻です。
この場所は準防火地域で防火上の制約もあり、大雨の際には何度も床下浸水に怯えてきたそうです。
老朽化、そして何よりも寒い家での暮らしに耐え兼ね、一世一代の大事業を退職を機に決断されたその勇気を、
そして、職業柄転勤が多く、ご家族と一緒に過ごす時間がそれほど取れなかったといううしろめたさ、
これから始まる、新たな第3の人生に、心からエールを送りたいと思います。
Kさまとの出会いは1年半前でしたね。
きっかけはやはり某宅の完成見学会。
すでに二世帯暮らしをされていましたが、駐車スペースの問題、敷地かさ上げの必要性、冬はとても寒くつらいことなどをお聞きしました。
嫁姑問題は全くない様子ではありましたが、当初は玄関も別々。水廻りも完全に別々。2世帯住宅で暮らすことの難しさや、将来のビジョンもお持ちでしたね。
「暮らしをリセットしたい」
そんな思いが強かったのかもしれませんね。
南側が窓だらけの旧宅。
耐震性に問題があると睨んでいました。
リフォームするにしても相当な費用がかかることでしょう。
前述のリフォームではしのぎ切れない問題も多々あり、
思い切って建て替えることをご決断したそうです。
昨年の冬から今年の春先にかけて、
それはもう大変だったであろう、物品家財の片づけ移動。
4月には解体。そして、新緑のなか地鎮祭を執り行いました。
5月には無事上棟を迎えることができました。
その一か月後にはおよそ家の中には部屋があらわれはじめ、
完成が待ち遠しい日々が続きます。
近くに仮住まいを借りたご主人は、半ば現場監督さんのようだったと大工がこぼしていました^^
設計段階で玄関は1つ、とスペースを共有にすることとしました。これで約1坪は切り詰められました。
玄関トドアが2つある場合は、アパートのようになるわけですが、家の中で1か所以上、お互いが行き来できるような通路があれば1つの家として成立します。
行き来できないとなると、いわゆる長屋。アパートやマンションのような共同住宅というジャンルになり、それなりに許認可上での制約も加わります。
床面積を少しでも減らし予算を削減すること。でも玄関にそれぞれの収納をある程度確保すること。
段差は多くなるが、道路が冠水する恐れが多分にあるので、土地をかさ上げ、その分玄関ポーチ階段の段数は増えますがご理解いただきました。
なかなか収納スペースが確保できないので、思い切って2階の小屋裏に作った、特別なロフト。
相当な量の収納が期待できます。
天井高さはもちろん1.4m以下。
細長い空間なので両側に物品を置いておけます。
細長い空間はものの収納にとても有効です。
しかもロフトへは、はしごでなく階段。
この辺りが”特別”と感じていただけると思います。
洞窟に忍び寄るこのわくわく感がたまりません( ;∀;)
梁を豪快に見せた2階(若夫婦世帯)のリビング。
床、天井、家具、バランスよく無垢の木が使われております。
50坪程度で2世帯住宅を検討している方、
プレミアムロフトがほしいと思っている方、
暮らしを一度リセットしたいと思っている方、
とても参考になると思いますので、ぜひ足を運んでみてください。
坂田木材のホームページ(見学会のお知らせ)
設計:Reborn-Studio一級建築士事務所
施工:坂田木材株式会社
2016.11.24 Reborn塩原(毒度0)