「うちの梁もやばい~(@_@;)」とご連絡いただいたのは金沢市のT様。
だいぶ腐れが進行しているようで心配です。
エンジ色のものは水切り板金です。
あなたのログハウスの水切り板金もこうなっていれば、丸太の腐れを心配して下さい。
壁に当たった雨水は壁を伝わり、水切りの上に落ち、そのまま丸太の梁に流れ落ち、割れに入り、じわじわと木を腐らせてゆきます。
軒の出寸法が小さく、雨が降ると必ず濡れてしまうんです。
敷地の大きさに対する床面積の要求が厳しい場合、軒の出がどんどん削られてゆく傾向があります。
また、軒の出は大きければ大きいほど屋根や軒裏の施工面積は増えますから工事費のアップに当然なります。
床面積を縮小することなく減額要請を建て主さんが行うと、軒の出を縮小して調整する場合もなきにしもあらず。
総2階建の屋根軒の出寸法は90cm以上を確保して下さい。たとえ敷地が狭くとも、です。
腐れが進むときのこやカビが生えてくる場合もあります。
こうなるといかにも腐ってそうだと気付くのですが、高い位置にあるのでなかなか気付けないのかもしれません。
一カ所ではなく全周を疑わざるを得ません。脚立に乗って、ハンマーでコンコン叩きながら、その音や感触で判断します。
腐っている箇所は、ハンマーが反発せず、音もカンカン、って鳴りません。
誰でも、「あ、やばそう」って感じるはずです。
ログハウスのオーナー様は、ぜひこのあたりチェックしてみて下さいね。
軒の出が90cm
丸太の梁の上には水切りが大きくかぶるように設計されているのがこちらです。
この写真は築後7年ほど経過していて、再塗装はまだ行っていないのですが、コンディションはかなり良さそうだと感じませんか?
ベランダの梁も要注意です。
このように梁の上面を全て板金で覆うように設計して下さい。
板金の下には、木製の下地があります