FLIR社のスマホ装着型、早速自宅を見てみました。
外気温は-3℃。室内床ら1.2mほどにある気温計は18℃の表示です。
暖房は温水パネルヒーター。
外壁はグラスウール220mm
床は断熱材を敷き詰めるタイプではなく、基礎の外側に グラスウールボード100mm
屋根はグラスウール200mm+通気層
サッシは木製枠のトリプルガラスLOW-E アルミスペーサー
Q値は1.2
時間は深夜0時。
寝静まった夜更けに、一人断熱Gメンはガサイレです。
まずは玄関ドア(内側)。キムラSPドア
青い四角はペアガラスの小窓です。
レントゲン写真のように見えるのは、このドアを構成している骨組み(木製)だと思われます。
黄色い部分は当然断熱材が入っているので15.5℃です。
骨組みのところは13℃前後でした。
若干熱が通り抜けやすくなっているんですね~。
PSパネルヒーターマニアの方なら分ると思うのですが、玄関入ってすぐにある、格子になったパネルヒータです。
約30℃の温水が流れていることが分ります。
玄関ドアの一番下、つまり靴ずり部です。
タイルの部分は13℃くらいですが、9.8℃。しかもここはチーク木製です。
玄関なので仕方ないと割り切ればいいのですが、ドアパネルと枠がぶつかるパッキンの素材に問題あるのかもしれません。外気をシャットアウトしきれていない感じです。
引き違い窓もおおむねこんな感じになりがちです。
右側の赤い所は下駄箱なんですが、対面にパネルヒーターがあり、下駄箱をも温まめていることがよく分ります。
暖かい下駄箱はさらにきっと輻射熱を放出していることでしょう。
キッチンです。ほぼ温度ムラありません。
壁・床・天井はすべて18℃前後。
18℃、というと「寒くない?」とよく聞かれますが、温度ムラの無い18℃は特に動いている人は快適ですよ。
テーブルでじっと本を読んだりするとちょっと寒いかもしれませんが、モモ上にひざ掛けをかける程度です。
赤い所はパネルヒーターです。
冷蔵庫です。その上にラジカセ載っています。
赤く光っているのは待機電源のLEDのせいだと思います。
計ると30℃くらいありました。
冷蔵庫もちゃんと断熱されてるんだなぁ~と、あらためて感じたわけです。
家電つながりをもうひとつ。
FAXつき電話親機は待機電源ないんでしょうか、放熱なし。
右は電話のルーターです。けっこう放熱中。31℃くらいありました。
左下は無線LAN(FON)。これも放熱してる・・・。
けっこういろんな家電製品が放熱していることが今回よく分りました。
これらもある意味暖房器具になっているんです。
パネルヒーターとその奥の黒く青い部分・・・。
あの部分、なんだか分りますか?
そう、換気の給気口です。約6℃です。
外気が直接入ってくるのでもしかしたら2~3℃か?
と想像していました。近くに加湿器や観葉植物があるので、結露しやすい箇所であります。
掃出し窓のアルミ製取手ハンドル部です。
外側にもハンドルがついており、仕組み上やむを得ないのですが、金属が屋外と室内を貫通しています。
なので11.8℃。触ると冷たく感じます。
外気温が-5℃近くになると結露して水滴がつきます。
その掃出し窓のガラス最も下端です。
トリプルガラスですが、カーテンがかぶっているとここまで下がるんです。
8.5℃、想像以上に低い結果でした。
やはり掃出し窓からは相当熱が出入りしているんでしょうね。
2重、3重のガラスを併せるためのスペーサーも熱を伝えやすい箇所だということがこうしてみると一目瞭然ですね。
この掃出し窓に対してカーテンで覆っている状態です。床付近は15℃なのでそれほど寒いわけではありませんが、カーテンを覆っているだけにその向こう側のガラスの表面温度を下げてしまっているんですね。
Rebornのベランダから見える外の様子です。
2つの赤いのは自動車ですが、あの家・・・(T_T)
街並みをスマホをかざして歩いている人がいれば、それは間違いなく私同等の断熱ヲタクです。
ちなみにこのサーモ、今のレートで約¥38.000でした。2週間はかかります。
欲しい方はメールメッセージ下さい。入手ルートをお伝えします。
(ナンダカミツバイシテルミタイダナ・ワラ)
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しおはら