| 株式会社Reborn(リボーン)

雪下ろしはできない

IMG_6157飯綱町・O様邸。

上棟から3週間が経ちました。

サッシや玄関ドアが搬入・取付されまして、家としての体裁を整えつつあります。

リビングにはでっかい化粧梁が並んでいます。豪雪地ならではか(設計上、積雪量は195cm)

「もはやそんなに降らない」

と言われて久しいわけですが、地域ごとに設計積雪量というのが決まってしまっています。

 

IMG_6172120㎜巾・H330㎜の梁。

雪が195cm屋根に乗った状態で耐震等級3を取得しようとする場合、計算によって算出される梁の大きさです。

雪のない状態では明らかにオーバースペック。

しかし見込まれる数十年に一度の悪い状況を想定して、建物の耐震性は検討されています。

地球温暖化によって気温の上昇が起きていることなどにより、省エネ性の評価をする前提の地域区分も昨年見直されました。

積雪量も相当変わってきていますから、ぜひ国交省には設計積雪荷重の基準についても見直してほしいと思います。

 

IMG_5949現場室内ではDIY・梁の塗装が始まっています(^^)/””

「日頃は人様相手の職業なので、誰ともしゃべらずひたすら塗装するってのは、新鮮で楽しい!ストレス解消になりますね!」

化粧梁塗装のつぎは外部の軒天が待ってますよぉー!

(自然塗料の基本的塗り方=刷毛で塗って、すぐにふき取る)

 

IMG_5964いっぽう大工さんは時期的にしんどい梅雨の作業。

2階、ブルーシートで囲われた室内は無風で天井面からの輻射熱が容赦ない。

「はやく断熱してくれよー」とみねちゃん大工。

彼のオマタはカイカイ状態になってしまっているそうです(笑)

コロナの影響で、「ヘルメット&マスク」

という容姿が業界では推奨されていますが、これはあまりにも酷。

現場では密にならないような工程や人員配置を考ええ、マスクは外すようにしてゆかねば、職人さんは耐えられないでしょう。

構造3D冒頭、積雪荷重が影響する構造の検討について触れました。

現代では、かなり綿密にコンピューターでシミュレーションができます。

豪雪地では、基本的には雪を落として屋根上の積雪荷重をできるだけ減らすということを考えます。

その昔は雪下ろしをするのが常識でした。

しかし最近では共働き家庭も多く、雪下ろしをする習慣はありません。

雪下ろしは危険も伴います。

急勾配の屋根に積もった雪は、滑り台のように加速して落ちてくるので、軒下での落雪事故も。

ゆえに、こうして屋根勾配をゆるくして雪を屋根に残し、一気に落雪しない方式も今後は考えるべきでしょう。

この場合、積雪荷重によって建物が変形して窓や引き戸が開かなくならないように、あるいは屋根に雪が残った状態での巨大地震が起きた時に大丈夫か、などを検討すべきです。

 

荷重がみえる3D屋根の荷重、床の荷重を、この梁はどのくらい受けているのか?

そんな様子もコンピューターでは視覚的に分かるように工夫されています。

屋根上の雪の荷重を母屋(もや)が受け止め、束(つか)を伝って小屋梁に伝え、

2階の柱を伝わって1階の梁に伝えている。

このあと1階の柱に伝えて、土台から基礎、基礎から地面へと荷重を受け止めているんですねー。

 

ゆらす建物の形を変えるとどうなるか、構造材の掛け方を変えるとどうなるか、

いまや構造計算用のコンピューターソフトはかなり進んでいます。

こうしたツールを用いて検討することができれば、常識にとらわれることなく、あらたな可能性も産まれてきます。

設計者である私たちも、安心して建築主に建物を提供できます。

 

2020.7.2 Reborn塩原

LIXILエルスターXやいかに。

IMG_6026 あしたから7月です!もう半分終わっちゃたんですね・・・汗。

各種プロスポーツも再開しはじめ、市中でもじわじわと人々の距離も近づいているような。

「そろそろ飲みいくか!?」

そんな声も聞かれる工事現場になって参りました。みなさまいかがお過ごしでしょうか。

5月の終わりに上棟した東御市のQ1.0(キューワン)住宅は折り返し地点を過ぎた様子です。

断熱工事が終わり、フローリングを貼り始めました。

ナカソネ親子は基本的には1階と2階に分かれて作業しています。

とはいえ外壁(今回も板張り)はまだ施工されていません。ナカソネ大工の天気予報収集術はなかなかのものです。

 

DCP PHOTODCP PHOTO最近Rebornでは標準的になりつつある「1階はナラ、2階はあかまつ」

今回もそれでいきます。先日の見学会でも広葉樹と針葉樹のフローリングの違いについて、みなさん感じるものがあるようです。

裸足で暮らしたいという願望からは針葉樹が。

かといって床にあまり傷・へこみをつけたくない方は広葉樹を。

世の中にはざまざまな樹種のフローリングが存在しますが、いずれにせよ無垢フローリングがよいと私も思います。

床は常に触れる唯一の部位。足の裏、手のひら、時にはあご(笑)。

自然素材の質感、触り心地はなぜ人々に好まれるのか?

 

DCP PHOTO DCP PHOTO2階のあかまつ、安曇野市産です。

ね、なんかいいでしょ♪

針葉樹のフローリングは10年くらい暮らしていると、表面に凹凸が出てきます=浮造り(うづくり)

継ぎ目もあえてそろえず、ランダムに。色目のバランスをチラ見しながらお大工さまが割り付けてゆきます。

この時期は湿度が高めなので、隙間をあけず、びっちりつけてゆきます。

逆に冬のフローリング施工は、名刺一枚ほどの隙間をあえてあけて貼ります。

時期によって施工方法を変える、一枚一枚レイアウトを考えての作業は無垢フローリングならではです。

 

IMG_6029実はこの家、Rebornとしては初めてLIXILの樹脂サッシを採用しています。

エルスターX~トリプルガラスでダブルアルゴンガス入り、ダブルLOW-E、樹脂スペーサー、空気層15㎜!
夢のようなガラス構成です。

普段はエクセルシャノン社製のそれを標準としていますが、金額的に数十万円安く仕入れることができます。

トリプルガラスがいいけど、どーしても金額的負担が・・・、という方にはやむを得ないと判断しました。

シャノンのペアガラスと同等金額でトリプルガラスが採用可能です。

気密性やフレームの堅牢さはやはりシャノンに軍配があがりそうですが、操作性はわるくありません。

この片上げ下げ窓も、シャノンのそれとは比べようもないほど軽快に開閉します。

取付け作業を行った大工さんによると、特にいままでと変わらないとのこと。

むしろサッシ(ガラス)の重量が軽くてありがたい、との声も。

うむ。困った。

2020.6.30 Reborn塩原

 

IMG_6060 IMG_6051 IMG_6055 IMG_6067 IMG_6050 IMG_6016 IMG_6069

 

 

 

 

山小屋キューワン

IMG_6151長野市三輪6丁目で開催中の完成見学会の初日が終了。

今回も予約制とさせていただきました。

たくさんの方々にお越しいただき、お褒めの言葉をいただき、大変励みになります。

今日の外気温は30℃までいかなかったようです。

室内は設定温度26℃でエアコンを稼働。掃き出し窓のシャッターを下ろすなど、日射遮蔽についても解説することができました。

 

IMG_6134造作家具も家の中に設置され、テーブルやソファー、ベッドなど備品もしつらえられ、生活のイメージがしやすいよう工夫しています。

大きな吹抜を持つ空間を味わっていただき、また一方それにより耐震性の確保をどうやって行っているのかなど、かなりマニアックなお話もさせていただきました。

 

IMG_6147明日もたくさんのご予約をいただいております。

朝はあいにくの雨か。

石膏ボード+紙クロス+しっくいによる内壁・天井仕上げの調湿作用を感じられそうです。

ちなみに先日完成時の気密測定を行いました。(結果はC=0.5)

おおきな掃き出し窓が4窓あるにも関わらず、床断熱でこの数値はかなりのものだと自負していますがどうでしょうか。

 

予約状況などで、ご来場いただけなかった方のために、現地で配布しています資料を添付しておきます。最後のページで毒を吐いています。最近はだいぶまるくはなったと業者間ではささやかれているようですが・・・。

配布資料PDF(約4MB):20200627山小屋見学会配布資料

2020.6.27 Reborn塩原

 

 

床断熱工法における気密処理

IMG_6103-1信州の梅雨は来週から本格化か。

あちらこちらで、ツバメやスズメが忙しく飛び交っていますね。

軒下や窓上など、思わぬ場所にあっという間に巣をつくってしまいますが、

日本人ならではなのでしょうか、すずめの巣は即座に撤去する方向へ。

だけどツバメの巣は無下にできない・・・。そのままヒナが巣立つまで我慢して見守る、というのが常のようです。

なんなのでしょうかこの違いは??

日本人とツバメにはただならぬ歴史があるように思えてなりません。

 

IMG_1350住宅設計系YouTubeチャンネルを見て?

最近、「床断熱工法と基礎断熱工法のメリット・デメリット」についてお客さんからよく質問されます。

プロの世界でも意見が割れているのは確かです。

先進的な(勉強熱心な?)ハウスメーカーや工務店において、基礎断熱工法を採用している例がHP記事・ブログで目立っているため、

すっかり基礎断熱工法の方が採用が多いのかと思いきや、今も新築の7~8割程度は床断熱工法だと聞きます。

基礎断熱工法の最大のメリットは家全体の「気密が出しやすい」と私は考えていますが、

シロアリ被害のリスクが高く、床下空間も室内の一部になるため、室内空間が大きくなり、冷暖房エネルギー消費量が増えます。

 

IMG_6050ゆえに基礎断熱とするのは浴室と玄関だけにとどめ、他は床断熱工法を標準としています。

床断熱工法の場合、1階の床の下は文字通り「床下」となり、温熱環境的には”外”となります。

完全な「外」というには語弊があるのかもしれません。

子供のころよくアリジゴクを収穫した神社の境内のような床下ではなく、

現代の床下はコンクリート基礎の壁に囲まれた、なんとも謎めいた空間となっています。

虫、ヘビ、ネズミなどが生息していることも少なくないので、人々は絶対にその空間に入りたがりません。

それゆえシロアリ被害も発見できず、給排水管が不調で水漏れしていてもずいぶん長い間気づかれずにいることもしばしば起こっています。

このあたりのネガティブな印象が、基礎断熱の方が優位だと勘違いされる要因の一つなのかもしれません。

 

DSCF7891基礎断熱工法は北海道から始まったと記憶しています。

冬期地面が地中深くまで凍ってしまうので、基礎コンクリートが半地下室のようになっている状態。

大人が中腰で立てる空間を利用して、ボイラー機械をそこに入れてしまおう、そんな発想からだったようです。

床下を1階の室内環境と一体化すれば、水道管の凍結も防げるし、点検もしやすい。

変な虫なんかも一切入れない空間になる、とそんな感じだったかと思います。

 

IMG_8004私も加盟していますが、新住協という工務店の集まりで基礎断熱工法は急速に普及し、

「基礎断熱をやってない? アンタそりゃーふるいわ」

そうささやかれていたのが15年ほど前。

「いやー基礎断熱にして気密とるのラクんなったわ」

そのうちに床下にFF式のファンヒーターを設置したらそこそこいいぞ、

ストーブの代わりにエアコンはどうだ、となったのは10年ほど前。

私はそれでも振り向かずに床断熱工法を続けてきた。

そう、自宅以外では・・・(自宅ではグラスウールによる基礎断熱工法をやってみて、作業性やイニシャルコストを検証。床下温湿度のデーターを収集(15年前))

 

DCP PHOTO問題になる気密は地味な作業ではあるが、柱・筋交いの根元や配管貫通部に気密テープやコーキングを施工。

1階の粗床合板を気密・防湿層としているので、これを怠ると床下から冷気が壁の中にたやすく入り、気密性があがりません。

35坪程の標準的な住宅で、作業時間約1時間。

これをやるかやらないかで1階床の気密性が全く違ってしまうのです。

 

IMG_0717施工管理上のポイントとして、給排水の床立ち上げは、必ず前もってやっておくこと。

だから、工事途中で住宅設備機器の変更はできません。

よくフローリングが仕上がった状態で、水道屋さんが配管の穴をあけちゃってる現場を目にしますが、

それだと水道屋さん、絶対に隙間を埋めてくれません。

だから冬になるとそこからスース―隙間風。

キャビネットで囲われちゃってるんで、直接的にその隙間がどこにあるのか、住人はよくわからない。

 

DCP PHOTO柱の付け根もけっこう地味なんだけど、こんな風にテープで目張りをしておきます。

床は体重で少なからずたわんでいますので、伸縮性のあるテープかコーキングで。

「乾燥と共に、柱に割れが入ったら床下からの隙間ができるんじゃない?」

おお、するどい突っ込みですね。

たしかに。定量化できませんが、可能性は十分にあります。

 

スライド16ちなみに発泡ウレタンは気密性はありませんのであしからず。

隙間は埋まったかのように見えますが、少なからず通気してしまいます。

さらに1階合板の継ぎ目にもテープを張ります。

ここまで見てきて「あー面倒だなー」と感じた諸兄は、基礎断熱も検討してみてほしい。

床断熱工法で気密性を確保するのは、このあたりの下ごしらえ的作業が不可欠なのです。

2020.6.25 Reborn塩原

※過去ブログで張り付けた記憶がありますが、再度メリデメまとめをくっつけておきます。ご参考になれば幸いです。

スライド19 スライド18 スライド17

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シロアリはひのきを食べない?

IMG_3244-1家をむしばむシロアリはどんなところにいるのか?

蒸し暑い梅雨の時期は、シロアリが最も活性化する時期です。

彼らは人の目につくところには絶対にでてきません。

ただ、1年に一度あるいは二度、

子孫繁栄のため、シロアリ一家の一部の部隊が羽を得て、

4月下旬~6月上旬、雨が降った翌日でかつ無風の晴天日に空中を舞います。

 

家の北側にある、タキロンでつくった下屋。

昭和の家、あるある風景の一つです。

 

IMG_5930-1
水廻りリフォームに伴い、このタキロン製下屋を解体。

骨組みがあらわになりました。

「いらっしゃいますか~?」

はい、いらっしゃいます。

その痕跡がこの画像で見て取れるので、興味のある方は画像をクリックして拡大し探してみてください。

 

IMG_5931-1これだけ見ると、「腐ってる?」って程度で正直わかんない。

叩けば軽い音がします。

叩くと出てくる?

出てこない・・・。

ドアをノックしても決して出てこない人、いるな~、近隣挨拶に出向いても(笑)

 

DCP PHOTO可哀そうですが、土台を外すとこんな感じ。

行列をなして3密状態。

意外と小さいんですよー。

こんなに小さい彼らも、群となると家を倒壊するまでにもなり得ます。

基礎にブロックを使うと、被害にあう確率はかなり高いといえましょう。

気を付けようにもなかなか気づけない。

ちなみにヒノキはシロアリに食われない、というのは真っ赤なウソ。

2020.6.23 Rebron塩原

 

山小屋の続報

 



 

むむむ。ただの山小屋。

IMG_5822いよいよ明日です!

プロ野球2020がついに開幕。

そして事実上の県内外への往来を是とする自粛制限の解除。

これを「トンネルの出口」と捕らえ、鎖が外れた野犬の如く、無鉄砲なふるまいをするのではなく、

テーブルマナーを習得した紳士淑女として自らを律すべきは言うに及ばず。

出来るだけ感染しないことを心がければ、おのずと感染させることはないのではないでしょうか。

自由とは不自由の中にあるものです。

IMG_5825さて、6/27()・28()に開催いたします長野市三輪の完成見学会の現場へ。

全工事が本日終了。

もちろんQ1.0(キューワン)住宅です。

最終チェックということで監理確認。仕上がりの様子を見に行って来ました。

みどりの外壁は、紫外線によりオレンジが強くなってきた感があります。

ACQ加圧注入により腐らない木は、ある意味最強のエコ素材なのではないでしょうか。

 

IMG_5851デッキテラスやルーフバルコニーもACQ加圧注入材のスギでつくっています。

こりゃもうほんとモク(木)だらけ (笑)

周辺住民の皆さんは、いったいこの家なんなん?、って思っていることでしょう。

でもね、日本全体いや世界全域に目を向けてみると、あきらかに木質化がすすんでいるのですよおとーさん。

公共物件でも内外装に木材利用が奨励されているし、環境先進国のヨーロッパでは、町のあちこちに。

 

Exif_JPEG_PICTUREExif_JPEG_PICTURE Exif_JPEG_PICTURE3年前ドイツの住宅展示場。

あっちには窯業系サイディングなんて1つもなくて、外壁は基本しっくいか木か石(タイル)のみ。

日本に比べて、断然日射取得が少ないのだけれど、太陽光発電や集熱パネルも数社採り入れてはいますが、

「まずは断熱」ということでUa値は0.25あたりが標準です。

日本のように片流れの大きな屋根で、太陽光発電パネルを10KWものせるようなやり方をしている会社はありませんでした。

彼らは、伝統的な家の形やデザインは大切にすべきであって、それらを捻じ曲げてまで太陽光発電パネルは載せるべきではない、という思想を持っているようです。

30棟ほどのモデルハウスには、全棟Ua値の表示はもちろん、省エネ性能のラベリングがなされており、来場者もそのあたりをきっちり把握したうえでメーカーを選定しているそう。

外ブラインドはマストアイテム化していますし、全館暖房はすでに当然のものとして備わっています。

エアコンはほとんどなくて、暖房は地域温水を利用したパネルヒーターや床暖房。リビングには小ぶりながら暖炉が備わって、夕食のときに炎を見ながら家族でゆっくり食事するのがトレンドなんだとか。

 

IMG_5873場面戻します。

ですからこのRebornの家も、日本のこの地では、一風かわった外観・性能となっているわけですが、

世界的な視野でみれば、それほどおかしなことではないのです。

「むむむ。ただならぬ山小屋。」

今回の見学会のキャッチコピーですが、世界的な目線で言うとただの山小屋なのです(笑)

化粧梁も伝統的な山小屋のスタイルですし、内装しっくいも日本の伝統的な仕上げ材です。

 

IMG_5880デッキテラスの天井にも天然木を貼っています。

物干し掛けですら木を使うという、マムシのようなしつこさ。(笑)

塩原的にも近年まれにみるしつこさを醸し出しているのが、この家の最大の特徴です。

山小屋にはなんというか、少し緩みと言いましょうか、ラフさといいましょうか、

ざっくり感が大切です。

これが一番難しい(笑)

日本の大工さんは、きっちり整ったつくりを目指しますから、どうしてもカシッとしちゃうんですよねー。

「もうちょっと雑につくって!」とも言えないし、そのニュアンスを図面化することは到底できません。

それはさながらジャッキーチェンの酔拳のようなものです(笑)

 

IMG_5889リビングの上は大きな吹抜けになっています。

天井も合板あらわしでざっくり感を。

階段の手すりもシンプルにして山小屋感を出したかったんですが、

ナカソネ大工にさせちゃうと、どうしてもカシットしちゃう・・・泣

ま、ここはしょうたろ君に頑張ってもらってラフさ後付けしてもらうしかないわな。

 

IMG_5904はじめてやってみた、コルクの床を腰壁までたちあげちゃう作戦。

巾木レスでけっこうお掃除しやすそう。かつ汚れ目立たなそう。

昔から板張りの腰壁はさんざやってきましたが、これは新しい発想で、建築主のNさんのファインプレーかもしれません。

トイレは久々、TOTOピュアレスト。便器、タンク、便座が分離型で、昨今一体型が圧倒的なシェアを占めているわけですが、

・一番故障の多い便座だけ替えることができるというメリット

・断水時でもタンクに水入れれば容易に汚物を流せるという分かりやすさ

・やはり便器は陶器がいいよねーという安心感

・パイオニアとしてのTOTO、シャワーの質はやっぱりすごいよね説

以上のような理由から、このような姿にまとまりました。

 

IMG_5844さあさあ、家をこれから建てようと検討中のみなさん。

メジャーどころのいわゆるハウスメーカーで建てるのもよいですが、

これからは名もなきマイナー地域工務店にもぜひ目を向けてもらいたいと思います。

これまで一般の方は見向きもしなかったのですが、

昨今はYouTubeなんかでもけっこう情報が出ていますし、

逆襲を企んでいる猛者数社が、実はどの地域にも存在していることを私たち実務者は知っています。

有名ハウスメーカーを辞して(脱して)工務店を立ち上げた人もいますし、マニアックともとれるその人のこだわりを曲げずに貫き、ようやく時代がそこについてきた愛すべきファーストペンギンもそっちの海に存在しています。

 

QPEX燃費計算 外皮U今回の見学会も予約制にしています。

耐震や断熱の性能はとても高いレベルで、木が好き。

登山が趣味で、辛い物がすき(笑)

ぜひそういった方々にご覧いただき、意見交換をしたいと思っています。

ご予約状況をご確認いただき、お申込みください。

予約状況を確認

 

2020.6.18 Reborn塩原

下地できまる

DCP PHOTO長野市はこのところ30℃前後が続いています。

先の週末は長野市上松でキューワン住宅の完成見学会を開催。

あいにくの雨模様となりましたが、たくさんのマニアックなお客様と、濃ぃ~い話を。

過去他社の見学会にも参加しているお客様たちも多く、いろいろな会社や人が、いろいろな工法や考え方で家をつくっているんだな~と感服。

Rebornのキューワン住宅は特別な工法や独特の手法を用いておりません。

本当です。

FCの加盟もありません。

どちらかというと基本に忠実に、

とてもシンプルで「分かりやすい家」だと作っている本人は思っています。

そして見学会の翌日、建築主であるKさんにドナドナされてゆきました・・・。

造り手として寂しくもあり、誇らしくもあり。

おかげさまでRebornのQ1.0住宅も累計20棟目となりました。

 

IMG_5746ところかわって飯綱町O邸。上棟から1週間が経ちました。

「終わる家あれば始まる家あり」

屋根工事が終わり、床や壁の下地が盛んにおこなわれております。

「したじ」

という言葉が頻繁につかわれるのだな、とこの業界に入った22歳の若造は思いました。

一般用語ではありませんからね。

大学を卒業後、ただちに放り込まれた現場で、現場監督見習いとして、

N棟梁にイソギンチャクのようについて回っていましたが、

Nさんはやたら「したじ」という言葉をやたら使う人でした(笑)

 

IMG_5808「家は下地ですべて決まる」とも言っていました。

あの頃は「へ~」としか思っていませんでしたが、今となっては同感です。

下地とは仕上げ材を取り付けるための相手方であり、家全体の骨格をなすものです。

建物の場合は最終的に見えてくる素材は20%程度で、あとの8割はほとんどが隠れてしまうものであり「下地」です。

この途方もない下地工事をきっちり行うことがプロとして最も大事な作業と考えています。

 

IMG_5782現場の眼前にはリンゴ園が広がっています。

ここ1週間でずいぶん実が大きく膨らんできました。

このリンゴにとっての下地は幹や葉、根っこであり、太陽光であり、雨であり土です。

また、現在複数ある実は「摘果(てきか)」という作業によって、1つだけに選抜され、他の実ははさみで切り取られてしまいます。

子孫繁栄を最大にして唯一の目的である生物のほとんどは下地で出来ているわけです。

農家も、下地作業が最も大事だといえるでしょう。

地味な作業で最終的にはその苦労が見えてこない、

それは設計作業にも言えることです。

下地が、裏の苦労が、透けてみえてくるようになると、世界が変わって見えてきます。

 

2020.6.16 Reborn塩原

 

Reborn断熱職人の家・第20号棟・完成見学会

IMG_5685本日、長野市上松で開催したキューワン住宅、完成見学会が終了。

2014年、6年前、耐震や断熱のリフォーム業者として立ち上げたわが社は、なぜか近頃新築ばかり。

「新築ならばQ1.0(キューワン)住宅のみ」とわがままを貫き、おかげ様でこの家が20棟目の完成となります。

「え?まだそれだけだったんですか?」

という声が聴かれますが、

実はRebornとしてのポジションでは、そうなのです(^^)/

 

今日はわたくしワンオペでしたが、たくさんの方にお越しいただき、じっくりお話させていただきました。

素人が仕上げたとは思えない、内装しっくいの仕上がり、

キッチン家電・食器棚などのオリジナル造作家具の具合、

のべ床面積:31坪なのに、あらゆるキーアイテムが盛り込まれている洗練された間取り、

強化ガラス屋根葺きのリビングからアクセスする大きなデッキテラス、

きっと参考にしていただけたのではないでしょうか。

 

IMG_5683ちょとした小物にも、見学者の方数名に反応していただきました^^

新築するとあらたに購入する雑貨のひとつに「ごみ箱」があります。

厚さ5.5㎜のシナベニアのみを使用してつくったごみ箱もそのひとつ。

これ、けっこうつくるの大変なんですよ!(笑)

ペットボトルや空き缶などの資源ごみを入れておく、リビングなんかに置いておいてもダイジョウブなものにしたかった。

はたしてどうか?(笑) 実験です。

 

IMG_5680百聞は一見に如かず。

紙面・画面では伝えられない住宅の質は、やはり現物をみて確認してほしいです。

日本はついにウイズコロナの時代に突入したようです。

見学会は今後も定期的に開催してゆきたいと思います。

次回は6/27、28に再び長野市内で。

長野市三輪6・キューワン山小屋

特に軽井沢や安曇野、松本に移住を考えている方にご覧いただきたい家です。

だんだん枠が埋まってきました。ご予約お待ちしています( ^)o(^ )

2020.6.13 Reborn塩原

 

飯綱町・Q1.0(キューワン)住宅、上棟!

IMG_4899長野市の北に位置する飯綱町(旧三水村)に、またしてもQ1.0(キューワン)住宅の誕生です。

長野県内では豪雪地方だと言っていいエリアだと思いますが、今冬は最高でも50cmほどしか積もらなかったそうです。

地球温暖化により、冬の過ごしやすさという点で大きな恩恵を受けているわけですが、設計上の積雪荷重は195cm!

耐震等級3へのハードルが困難な地域ではありますが、今回もちゃんと「3」を取得することができました。=T3

IMG_4906基礎工事は長野市のマルワ信濃土建さん。

服装は兄弟のようですが(笑)、もちろん赤の他人だそうです。

おつきあいはかれこれ10年以上になるのでしょうか。

木造住宅の仕組みを理解してくれているようで、設計意図を汲んでくれます。

もちろん図面通りに正確な仕事をしてくれるので安心して任せられます。

 

IMG_4864-1基礎工事が終わりを迎えるころ、Rebornの作業場では、建築主Oさんご夫婦によるプレ塗装が始まりました。

破風板を塗っています。

長野県北信産のすぎ材です。

キシラデコール・パリサンダ、刷毛で2回塗り。

この時期は塗装の乾きが早いこと!

数日後、この板は大工さんにより加工され、建て方当日所定の場所に設置されます。

 

IMG_4868天井兼用となるネダレス合板はクリア塗装。

塗料はドイツ・リボス社のアルドボス。

臭いが少なく(若干、蜜蠟の香り)塗りやすい。

艶がない、いわゆるオイルフィニッシュの表情です。

コテバケを貸し出し、作業効率は良好。

最初に印字されているスタンプを消すのが面倒ですが、コスパが最もよいとされる床下地と天井を兼用作戦。

DCP PHOTOさて、建て方は6/8。

この日は雲一つない好天で気温は30℃を超えました。

ソーシャルディスタンスを意識した朝礼。

そうそうたるメンバーです。

8:00スタート

 

DCP PHOTO9時には1層目(2階の床梁)が完了。

仕口とよばれる木材の交点に羽子板ボルトを取り付けています。

今回も化粧梁とよばれる構造材を天井にあらわしにするつくりで、ピンク色っぽく見えている梁が最終的に見えてくる化粧梁です。

 

あそこに見えるのはもしかして黒姫山?

北信五岳の山並みが一望できる最高の場所です。

 

DCP PHOTOお昼前には2層目(2階の天井)ができました。

木造の建て方は、あれよあれよと組みあがってゆきます。

今日一日を通してご覧いただいたお施主さんの眼には、まるでドラマを見ているかのようだったのではないでしょうか。

10分も目を離すと全く違う姿になってゆくのです。

待ち望んだ今日という日を、しっかり目に焼き付けることができましたか?

 

DCP PHOTO午後には小屋組みとよばれる屋根を構成してゆく作業にはいりました。

Rebornとしては、1年ぶりに片流れの小屋組みです。

積雪荷重の影響で、珍しく母屋を3尺おきに配置しています。

1.5寸勾配という、比較的緩い勾配としているため、この上に2mの積雪があることを意識しています。

1㎡あたり200~300kgにもなる雪の重量を侮ってはいけません。

その状態で震度6とかの地震が来たら・・・汗

設計は、そんな最悪の状況を想定しての構造計算となるのです。ゴクリ。ブルッ

 

IMG_5448夕方、17:00 屋根が出来上がりました。

明日からさっそく屋根工事です!(ガルバリウム鋼板立平葺き)

Oさん、御上棟おめでとうございます。

引き続きDIY塗装が早速現場で始まってゆきますが、どうぞご安全に!

家を建てることを、一生の思い出にしようじゃありませんか!!

 

2020.6.11 Reborn塩原